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予防歯科

予防歯科の重要性

拡大鏡を使用した質の高いクリーニング

肉眼の約3~5.5倍に拡大して見ることができる拡大鏡を用いた質の高いクリーニングを行っております。拡大鏡を使用することで、歯の隅々まで細かい歯垢や歯石を確認しやすくなり、よりきれいにお口の中を清掃することができます。歯科衛生士も拡大鏡を使用することで、徹底的に歯垢や歯石を落とし、むし歯や歯周病を予防するための精度の高いクリーニングを提供しています。

口腔内の状態に合わせた予防方法のご提案

唾液検査

当院では、採取した唾液を調べ、「口腔内の清潔度」と「歯の健康」、「歯茎の健康」を数値データやグラフなどで確認することができる「唾液検査」を行っています。唾液を調べることで、見た目では分からないお口の中の状態を詳しく把握することができます。ご自身のお口の中の環境を知り、自分に合った適切なケアを行うことが、歯とお口の健康を守るためには大切です。

唾液検査でわかること

〈歯の健康〉

  • むし歯菌の量

虫歯菌が多いと歯の表面に歯垢が溜まりやすく、むし歯が発症しやすいです。

  • 口腔内の酸性度

唾液に含まれる酸性度に比例して口腔内の酸性度は高まり、歯の表面のエナメル質などを溶かし、歯質を弱くしてしまいます。

  • 緩衝能(かんしょうのう)の強さ

唾液には緩衝能という虫歯菌や食べ物に含まれる酸を中和する機能がありますが、この機能の働きが弱いとむし歯になりやすくなってしまいます。

〈歯茎の健康〉

  • タンパク質/白血球の量

歯と歯茎の間や歯周ポケットに歯垢や細菌が多いと、唾液に含まれるタンパク質や白血球の量が増加します。

〈口腔清潔度〉

  • アンモニアの量

口腔内に細菌が多く口腔清潔度が低いと、唾液に含まれるアンモニアの量が増加します。アンモニアが多いと口臭の原因にもなります。

頑固な着色や歯垢を除去するエアフロー


エアフローとは、超微細なパウダー粒子をジェット水流で吹き付けて汚れを取り除く機器のことです。通常のクリーニングでは届かない汚れもエアフローを使用することで隅々まできれいにすることが可能です。歯の表面にこびりついたバイオフィルムの除去や着色汚れ・黒ずみ・たばこのヤニなどの除去、歯周ポケットのクリーニング、矯正中のクリーニングなどに適しています。また、エアフローを行った後しばらくの間は歯石や着色汚れが付きにくくなり、高い予防効果があります。ただし、呼吸器疾患をお持ちの方や歯の状態などによっては使用できない場合がありますので、歯科医師にご相談ください。

予防歯科メニュー

PMTC(歯のクリーニング)

PMTCとは、歯科医院で行うプロによる歯のクリーニングのことです。専門の機器や薬剤を使用し、ホームケアでは落としきることができない強固な汚れや歯石を細かい部分まで取り除き、磨き上げます。PMTCはむし歯や歯周病を予防する効果だけでなく、歯の着色汚れを除去しきれいな歯を保つ効果や、口臭を防ぐ効果もあります。むし歯や歯周病の原因となる歯の表面に付着したバイオフィルムもPMTCで徹底的に除去することが可能です。

歯みがき指導

ご自身ではしっかり磨けているつもりでも、歯みがきのやり方が正しくないと磨き残しが発生していることが多いです。歯並びやかみ合わせ、お口のサイズなどによって適したブラッシング方法は異なります。当院では、患者様一人ひとりのお口の状態に合った歯ブラシの選び方、持ち方、動かし方などを丁寧にレクチャーいたします。正しい歯みがきを身につけ、お口のトラブルを防ぎましょう。

フッ素塗布

フッ素塗布歯石除去やクリーニングを行った後に、フッ素塗布を行うとむし歯予防に効果的です。フッ素には、歯のエナメル質を強化する効果やむし歯の原因であるミュータンス菌を抑制する効果などがあります。約3か月に1回のペースで、歯科でのフッ素塗布を行っていただき、セルフケアでもフッ素入りの歯磨き剤やうがい薬などを使用していただくと予防効果が高まります。なお、歯科で使用するフッ素は人体に影響が出ない量ですので、ご安心ください。

歯垢・歯石除去「スケーリング」

スケーラーという専用の器具を用いて歯垢や歯石を取り除くことをスケーリングといいます。歯石はご自身の歯磨みがきでは除去することができないので、むし歯や歯周病を引き起こす前にこまめにクリーニングすることが、お口の健康維持のためには大切です。

自宅でできるむし歯・歯周病予防

正しいブラッシング

正しいブラッシング歯科医師・歯科衛生士の指導をもとに、みがき癖や汚れが溜まりやすい箇所を把握し、正しいブラッシングで清潔な口内を保ちましょう。ご自身の歯並びやお口の大きさに適した歯ブラシを選び、汚れをしっかり取り除くようにしましょう。

フッ素入りの歯磨き剤を使う

フッ素入りの歯磨き剤を使うフッ素には、歯質を強化し、歯の再石灰化を促す効果や虫歯菌を抑制する効果があります。近年はさまざまな歯磨き剤が販売され、ドラッグストアなどでも手軽にフッ素入りの歯磨き剤やうがい薬を購入することができます。むし歯の予防効果を高めたい方はフッ素入りのものをホームケアに取り入れることをおすすめします。

フロスや歯間ブラシを使う

フロスや歯間ブラシを使う汚れは歯と歯の間にも溜まりやすいため、お口のトラブルを防ぐためにはフロスや歯間ブラシを使って隙間の汚れもしっかり落とす必要があります。当院でもフロスや歯間ブラシの使い方のコツを分かりやすくレクチャーいたしますので、お気軽にご相談ください。

歯の違和感を早期発見するための定期検診

歯は抜歯してしまうと生えてくることはありません。また、削った部分やむし歯で溶けてしまった部分も二度と元に戻ることはありません。健康な歯を長く維持するためには、歯にトラブルが生じてから歯科医院で治療を受けるのではなく、トラブルを起こさないよう予防をすることが非常に重要です。海外では予防歯科は当たり前に行われていますが、日本ではまだ予防歯科が浸透していません。定期的に歯科医院に通うことで、歯のトラブルを予防し、万が一トラブルが生じた際にも早期発見・早期治療を行い、歯へのダメージを最小限に抑えましょう。毎日の丁寧なホームケアと定期的な歯科でのメインテナンスで、ご自身の天然歯の健康を長く守りましょう。